1 2011年 09月 18日
会社を辞めて起業しよう!と決心したはいいものの まず最初に憂鬱になるのは経理処理のことではないでしょうか。 もともと背景知識がある方は別として、 お勤め時代は経理担当がやってくれたことを、 起業したら全部自分でやらなければいけない! これは経理未経験者にとっては一大事です。 将来の節税のことを考えると、やっぱり青色申告? ![]() 自分でやるなら複式簿記を覚えなきゃ。 とりあえず、簿記検定受けとくか! うーん、そこまで手が回らないから専門家に代行してもらおうかな?等々 会計ソフトや簿記の話となると、ちまたには情報が溢れているので、 自分にとって何がベストなのかはっきりしないうちに、 気がつけば確定申告期限まであと△日!!という、後がない状態になりかねません。 (私がそうでした。。。(^^;))。 会計ソフトはクラウド型、ソフトウェア型、いろいろありますが、 いわゆる定番ソフトや人気のソフトが必ずしも万人に向くとは限りません。 「自分にとって本当にそれがベストなのか。」 「そもそも会計ソフトを導入する必要があるのか。」 という基本的な検討は経営者になる上で最初にしておかなければならない 大切なことだと思います。 私は、とりあえず請求書と領収書のコピーだけとっておいて、 後は一気にエクセルで決算書作成という方法で初年度を乗り切りました ![]() 私は経理経験ゼロですが、この本のおかげで出来ました↓ ★★★★★ 図解 フリーランスのための超簡単!青色申告 [単行本] アマゾンのレビューにはマイナスの評価もあるようですが、 私はコストパフォーマンスの意味はもちろんですが、内容的にもおススメです。 最近になって、来年度に備えるべく、請求書の発行から、 入金管理、決算書作成まで一元化できる会計ソフトをリサーチしてみたのですが、 ・請求書のデザインのカスタマイズ ・請求書の発行(顧客への郵送手配) ・入金確認 ・顧客データ管理 ・売上分析 ・会計記帳 ・決算処理 という私が求めていた要素を 低コストで劇的に解決してくれるようなソフトは特に見つからず。。。 結局エクセルを駆使すれば大抵のことは十分できることを再確認しました。 会計の世界は企業の核を握る部分なので、 システム開発も日進月歩でどんどん進歩して いくのでしょうが、どこまで行っても変わらず言える事はただ一つ。 ユーザーが使いこなせなきゃ意味がない! 日々の時間は限られています、商売を継続していくためには、 開業当初だけでなく軌道に乗ってからも勉強することは山ほどあります。 24時間を仕事、勉強、ネットワーク作り、余暇に振り分けていかなきゃならない 個人事業主にとっては、経営の勉強は大切ですが、 会計ソフトの使い方の勉強はどちらかというと優先順位が低い! 導入コストと使いこなせるまでの試行錯誤の時間を考えると、 「経理処理の量が膨大になってしまい効率化がどうしても必要!」 という理由でもない限りは、既存の使い慣れたソフトウェアを見直してみることで 意外に十二分に事足りるのではないでしょうか。 結局、固定費の削減と、限られた時間内での作業の効率化がとっても重要な 個人事業主にとっては、「最適な会計ソフト」とは。。。 世間の評判ではなく、「自分が使いこなせて愛着が湧くソフト」だと思います。 愛車を選ぶような感覚で、会計ソフトも選ぶと 機能、スピード、維持コスト、全ての点で納得が行く選択ができるのかもしれませんね^^。 ▲
by LESJ
| 2011-09-18 13:57
| 実録:起業のイロハ
2011年 08月 08日
数年前につくったシティバンクの口座。 外国人のお客様との取引には必須アイテムかと思っていたのですが、同じくバイリンガル対応 バッチリの新生銀行の口座があれば十分そうなので解約することにしました。 シティバンクと言えば、口座維持手数料が高いことが有名です。 月間平均総取引残高の 外貨部分が20万円相当額以上または 日本円で50万円相当額以上ないと、 月額2,100円の手数料がかかります。 私は米ドルを保有してこの条件をクリアして来ましたが、円高の影響で、みるみる減って行く 円換算金額がずっと気になっていました。 そして、いよいよ、先週の金曜日に解約。ドルは数日前に歴史的な最安値で手放した後でした。 都内で仕事を済ませた後、解約手続き出来たのは、夕方だったので、 残高を自分の口座に振込みするのに840円の手数料(>_<)。 ホテルのロビーのような高級感漂うフロアで、とっても親切に対応していただきましたが、 やはり手数料の高さは一般消費者向きではないかも。 外貨で失敗!の敗北感に包まれながら新宿の夕暮れ時を歩きました…。 ![]() ▲
by lesj
| 2011-08-08 21:30
| 実録:起業のイロハ
2011年 01月 10日
前回ご紹介した、自分でやってみた商標登録のお話。 今回は書類の画像つきでご説明します。 まずは、郵便局で特許印紙を買いまして、特許庁宛に商標登録願を書留で送ります。 特許印紙は、大きな郵便局でないと扱っていない場合もありますので 事前に確認しておくと安心ですね。 ![]() 商標登録願を特許庁に提出した後、2週間程度で「電子化料金納付のご案内」(振込用紙)が 送られてきますので、この手数料を振り込んだらやっと出願完了です。 ![]() ちなみに、私の場合はなかなかこの振込用紙が送られて来ませんでした。 あまりにも遅いので、特許庁に電話をして再送してもらい急いで振込みましたが、 行き違いで「手続補正指令書」なるお手紙までいただくことになりました。 ![]() ![]() 電子化手数料には、納付期限(特許庁へ手続書面を提出した日から30日以内)があるので 振込用紙が2週間過ぎても送られてこない場合は、早めに電子情報化センターに催促した方が 良さそうですね。私のように郵便事情等で届かないこともあるようですので。 私の場合は、催促の連絡が遅くなってしまったので、未納分として手数料が700円追加 になってしまいました ![]() では、いつ催促したら良かったのか?と考えてみますと・・・商標登録願を特許庁に提出した後 20日程度して送られて来た「出願番号通知」と「識別番号通知」のことが思い当たります。 要するにこのハガキが届いているのに振込用紙がまだ届いていないようならば問い合わせを した方が良いということになりそうです。 ![]() さて、手数料振込後、待つこと3ヶ月弱。特許庁から「登録査定」という書類が送られてきました。 「商標登録の査定をします。」「商標権の設定の登録のためには、登録料の納付が必要です。」など ちょっと分かりにくい文章が書いてあります。 ![]() 「これから査定するのに、先に振り込むの?」と疑問は残りましたが、とりあえず納付書を作って納付しました。こちらも出願時と同様に、特許印紙で納付します。 ![]() 納付手続きについては、「商標登録料の納付手続きについて」という案内文書が「登録査定」に 同封されて来ますのでそちらも参考になると思います。「30日以内に納付しないと、出願を却下 しますよ。」と厳しい注意書きが書いてあります。 ![]() 登録料を納付後、20日ほどしたら今度は「受領書」が送られて来ました。 なかには、「商標設定納付書を受領しましたので通知します。」と書いてあるだけです。 ![]() ![]() 「えっ。もしかして、これだけ?」と不安がよぎっていたのですが、数日後に立派な書面が 送られて来ました。 ![]() 「商標登録証」 ![]() これで無事商標登録が完了しました ![]() ここまでにかかった費用:52,320円 申請時 12,000円 電子化手数料 2,600円(振込手数料120円) 登録料(10年分) 37,600円 情報収集と書類作成、申請手続きにかかった時間 述べ1日 申請から登録までの期間 半年弱 【出願日】平成22年(2010)4月9日 【登録日】平成22年(2010)9月24日 無事商標登録できましたので、ロゴも新年にあわせてリニューアルしてみました。 ![]() (どこが変わったの??という方のために・・・小さいRマークが入りました!) ![]() 恐れ入りますが商標についてのお問い合わせは、専門家である弁理士さんにご相談ください ![]() ▲
by lesj
| 2011-01-10 18:55
| 実録:起業のイロハ
2011年 01月 08日
日本の場合、商標は先願主義をとっています。 つまり、同じような出願内容であれば、早い日に出願した方の登録が認められます。 大切な屋号が商標権の侵害で使えなくなる・・・などということのないように、 私も開業後まもなく商標登録出願をしました。 申請準備にはリサーチ等、少し時間がかかりますが、申請書類そのものは 単純ですから本人申請なさる方も多いようです。 商標登録は、同じ商標であっても提供する商品やサービス(役務)が異なれば 商標権の侵害にはなりません。 それぞれの商品やサービスは細かい区分に分類されています。 この各区分(ある意味縄張りのような各商標のテリトリー)を申請時に多く記載すれば その分費用(出願料&登録料)も増えてしまうので、事前調査の時点からそのあたりの ことは頭に入れておいた方が良いようです。 私の場合は、区分は一つで申請しました↓ 【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】 官公署に提出する書類に関する法律事務,権利義務または事実証明に関する 書類の作成についての和文および英文での法律事務 なお、登録済み商標の調査はインターネット上でもできますが、 ここでヒットしなかったからといって類似商標が登録されていないとは 限らないので注意が必要です。 私が登録した商標は「LESJエルイーエスジェイ」ですが、 「LESJ」で検索した場合も「エルイーエスジェイ」で検索した場合もヒットせず、 「LESJエルイーエスジェイ」で検索したら初めてヒットしました。 通常のデータベース検索の感覚だとちょっと使いにくいですね。 このあたりが弁理士さんの腕の見せ所なのでしょう。 ご参考まで 商標登録.info(TM) 弁理士さんのサイトです。必要な情報が分かりやすくまとめられていて役立つサイトです。 ![]() 申請ミスで出願費用を無駄にしてしまうことのないように十分にご確認ください。 ちなみに、私は、特許庁のサイトから情報収集したので少々遠回りな作業になりました ![]() さてさて、商標についてのお問い合わせは専門家である弁理士さんに ご相談いただくとして、ここではどんな書類のやりとりがあったのか ご参考までに画像でご紹介します ![]() 次回に続く・・・ ▲
by lesj
| 2011-01-08 20:02
| 実録:起業のイロハ
2010年 10月 04日
今回は、私の場合の「こりごり感」 ![]() まずは、起業を思い立つ前に、30代後半の私が崖っぷちの心境で思い悩んでいた 「嫌だったこと」をざっと書いてみます。 ・トラブル案件の最終処理場と化し、周囲には頼りにされる一方で、自分自身は 何かを学んでいる実感がまったく持てないコピー&ペーストの毎日 ・奥歯の根っこが折れるほどのストレスフルな環境 ・できては消えをくりかえす胃のポリープ ・ほうれい線と白髪が一気に増えた笑いのない生活 ・残業で休まざるを得ず、授業料だけが空しく消えるお稽古ごと ・年齢とともになんとなく感じる職場での疎外感 ・下手すりゃ朝から三食コンビ二弁当。夜はスーパーでお惣菜を買って持ち帰り仕事を 片付けるのが日常の平日 ・平日にたまった洗濯物と掃除を片付け、あとはただTVを見ることが小さな幸せの週末 ・外出もせず誰とも口を聞かずに仕事と睡眠とテレビで終わる三連休 ・早朝から深夜まで地下鉄と建物の中で、季節感がない毎日 ・税金と家賃と光熱費か痛手でほとんど手元に残らない給料 ・便利に使われる割には永遠の半人前扱いの職場での立場 という感じです。 当時は普通に耐えていた内容ではあるものの、「こんな生活は長くは続けられない。」と 本能的に感じていた自分には十分共感できます。 さて、私が自分にとってのこの「嫌なことリスト」から出した答えは。。。 「年齢にとらわれずに、自分の裁量と責任で働くプロになる。」ということでした。 仕事や体がきついことは今は耐えられても、希望のない生き方を続けていれば、 いずれ病気になるとも思いました。 お勤め生活は結局15年近く続けたことになりますが、もう後がないなとはっきり 確信できたので故郷にUターンしての独立、開業は私にとっては自然な流れでした。 今は、嫌なことからすっかり解放されて、自己裁量、自己責任の厳しさの中で、 できることを地道に続けるのみです。 自然と自分に優しい生活のなかで伸び伸び暮らすシンプルライフは私に はとても合っていたようです ![]() ![]() ▲
by lesj
| 2010-10-04 20:47
| 実録:起業のイロハ
2010年 10月 01日
前回、起業には「志」が大切というお話をしましたが、実は志と同じくらい大切なのが 「これだけは嫌!」 ![]() 「こりごり」という表現は、何かを体験した後で、「もう二度と体験したくない!」という 実感をこめてつかいますよね。 この実体験に基づいた強い嫌悪感。起業で迷った時の底力になってくれるんです。 「嫌なこともあるけど、あれに比べたらずっとマシ。」と思うような自分の限界を 広げてくれるような苦しい体験の記憶ありませんか? 具体的にその記憶をしつこく掘り起こすことは精神衛生上悪いのでおすすめしませんが 「なにがそんなに嫌だったのか?」と客観的に分析してみると、意外な発見があります。 自分が苦手なことを確認できるのはもちろんですが、自分にとって本当に居心地の良い生き方 も見えてきて、結果的にやりたいことや起業の「志」まではっきりしてくるかもしれません。 なお、分析作業は、紙とペンをもって事務的に、ただ思いつくことを一気に書いていくことを おススメします。頭の中でやろうとすると主観的な思いに邪魔されますので ![]() ちょっと勇気がいる作業ですが、マイナスな印象の過去を見直してみることで 嫌な思い出も「あれも悪くなかったかな?」と思えてくれば思わぬご褒美ですね ![]() さてさて、次回は私にとっての「こりごり感」のお話です。。。 ▲
by lesj
| 2010-10-01 20:25
| 実録:起業のイロハ
2010年 09月 26日
起業のきっかけは、お一人お一人違うとは思いますが、 共通点は「これをやりたい!」「これならやれる!」という志(こころざし) を持つことでしょう。 志はとても大事です。起業は軌道に乗るまでが長丁場ですが 「志」が自信につながり、思い悩んでは立ち止まり、初心に戻り、 また歩きだす、のプロセスを支えてくれます。 私の場合は、「志」と言っても、夢と希望に満ち溢れるというよりは 「もう後がないぞ!」という背水の陣的な危機感から生まれた決心でした。 「お金はあっても、幸せとはほど遠いギリギリの精神状態の毎日からなんとか 抜け出したい!」 そんな、心の叫びにも似たような想いが起業のきっかけになりました。 不思議なことに、会社を辞めて独立する!と決心したことで、それからさらに3年ほど お勤めを続けるパワーも得られました。 では、なぜすぐに辞めなかったか。 それは、失敗できない勝負だからこそ蓄えが必要だったからです。 お金も、知識も、実力も。飛び立つ前にはまず力を溜めなければなりませんよね。 続きはまた次回に。。。 ▲
by lesj
| 2010-09-26 18:30
| 実録:起業のイロハ
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