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2010年 07月 28日

通訳は技術


上司: 「英語ができるんだったら通訳もできるでしょ?」

部下: 「いやいや、通訳なんて無理です。」

こういう会話は外資系でも意外とよく聞くんですが、
この部下の返事は謙遜ではなく、本音だったりします。

率直に言って、英語ができることと通訳ができること
とは違います。

いつだったか、バイリンガルのタレントさんが司会中に
突然通訳を頼まれて無言になってしまったシーンを
テレビで見たことがありますが、これは通訳に慣れて
いない人には珍しいことではありません。

一般に「英語ができる」というのは相手の言葉が
聞き取れて、自分も言いたいことが話せるという
ことでしょう。

一方「通訳ができる」というのは、相手の言葉を
聞き取り+覚えて+別の言語に置き換えて+分かりやすく
話すということになります。つまり、聞き取った後に
しなければならないことが、たくさんあるんです。

つまりその覚悟で初めから聞いていないと
内容を覚えていないから無言になるか、または
うまく聞き取れなかった部分を強引な訳でごまかす
ような通訳になります。もちろん、どちらもダメですよね。

商談であっても、国際会議であっても、通訳をするには
話題となる内容についての背景知識が不可欠です。
背景知識プラス話されている内容の記憶をしながら、
(通訳用語でリテンションと言います)名詞や数字など
ポイントのみを書き取ったメモを見ながらどれだけ、
早く正確に訳せるかが通訳の腕の見せどころに
なります。

通訳学校に通っていた頃は、1分間位の英文を
メモなしで一気に聞かされて⇒「さあ訳しなさい!」
という世にも厳しいトレーニングをクラス全員の前に
立ってやらされました。

当然完璧には訳せず、しばしの時間はクラスメートの
同情の目のなか、厳しいお叱りを受けるわけですが、
おかげでメモが取れることの幸せを実感するように
なりました。

ところでこれはあくまでも逐次通訳のお話。
同時通訳となると、これはもうマシンと化さなければ
できません。

ちなみに私はマシンにはなれませんでした。
逐次通訳専門です^^。

by lesj | 2010-07-28 19:14 | 通訳・翻訳


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